涼しい日もつかの間、またもやあっつい日が続きそうですが、
まったく食欲の落ちないれいらです。こんにちは。
今年に入ってから、なぜか 「落語」 にドハマリ中の友人に連れられて、
まぁたいして期待もせず(失礼)、しぶしぶ行ってきました。
いざ上野 鈴本演芸場 へ!
17時開場ということで、16時半くらいに着けば余裕だろうと思っていたが
前日情報では60人くらい並んでいたという噂を耳にして、
16時過ぎに着くように向かったところすでに15人くらい並んでる・・・。
平日のこの時間に、みんな、ナニモノだ!!!(おまえもな)
落語なんて見に行く人いるんだ~、ビックリ(再び失礼)。
入口には、この日のトリ。柳家喬太郎の旗が。
あぁ、なんかワクワクしてきた!
初めての落語だし、この日は全席自由席だしってことで、気合入れて来ただけのことはある。
2列目のど真ん中に陣取ることができた。
もぎりのおねーさんにもらったプログラム(?)は、表紙もそれっぽい。
中身はこんな。
へ~ぇ。落語だけじゃないんだ。
なんだかおもしろそう。「奇術」って手品のことか?
場内は一切の撮影が禁止とのことで、残念ながら中の様子を言葉でしか説明できないが
座席はちょい狭め。でも、飛行機の席みたいに、前の座席の背に折り畳みテーブルがついている。
驚いたことに、ビールやお弁当、お菓子を飲み食いしながら観ることができるのだ!
ひぇ~。
前に座ってるおねーさん方は、ちらし寿司。
横に座ってるおばさんは、豪華!にぎり寿司&ビール。
お寿司を食べながら観るのが流儀なのか?と思いきや
後ろの誰かは、崎陽軒のシウマイ弁当(・・・なんでわかるかって?そりゃ、においさ)
うわぁ~。みんなすごいなー。
そうこうするうちに、前座さんが噺を。
あ、止まった! えっ!今かんだ?かんだよね?
と聞きながらドキドキしてしまう感じだったけど、お話は面白かった。
友人曰く、「やっぱり前座はダメだ。まだまだだね~。つまんないし、下手」 と手厳しい。
いよいよ始まる。
一人あたり10分~15分で、どんどん入れ替わるのだが、どれもおもしろくて
無意識に声を出して笑ってしまう。
あれ。こんなに声を出して笑ったのって、なんかすごく久しぶりな気がする。
古典落語ばかりだったようだが、それぞれオリジナルの解釈だったり
ところどころに現代ネタを入れ込んでいる(いわゆる「くすぐり」)のに、違和感がなくおもしろいのは見事だった。
落語って、舞台上の座布団に座って、小道具は扇子と手ぬぐいのみ。
たった一人で話に出てくる全ての登場人物を演じる、いわば一人芝居。
なのに、たとえば江戸の町並みや町屋の様子が、実際には見たこともないのに
ありありと浮かんでくる。手ぬぐいで表現する徳利からは本当にお酒が注がれているように見えるし
枝豆を食べるしぐさは、本当に茹で上がったばかりの枝豆がそこにあるように見えた。
トリの喬太郎は、さすがに話も上手いしおもしろいし、なにしろ迫真の演技。
今回はR指定の噺ってことで、楽しみにしてたけど、全然エグいことはなく 残念 素晴らしかった。
寝ちゃうかな~と思っていたけれど、めまぐるしく人が替わるし、落語だけでなく
傘回しなどの曲芸、三味線とうた、手品、漫才なんかも挟んで進行するので
全然飽きないし、気が付いたら完全にその世界に入り込んでいた。いや~想定外。
日本にはこんなに素敵な文化があったのですね。
テレビを見ているだけでは得られない、生ならではの感動がありました。
演芸場を出たところで、みんながパシャパシャやっていたので、私も便乗して。
座りっぱなしでおしりがペタンコになったけど、
めげずにまた行こうと思いました。