じめーっとした日ですね。こんな日は何もやる気がしないので、ぱぁ~っと行きたいところですが、同時に左右2本の歯が欠けるという奇跡に見舞われたために、離乳食程度のものしか食べられない悲惨なれいらです。こんにちは。
パンを食べガリっ。タコ唐を食べガリっ。というわけで、保険外で治療した歯が欠けました。
しかも左右。ありえなくないですか??
即、歯医者に行ったのですが、新しいセラミックができるまでに1週間かかるため、やわやわの噛んだ分だけ変形する気持ちの悪いやつが仮として詰められています。どっち側で噛んでも、ふにゃぁ~っとなってうまく噛めなくてストレスが超たまりますよ、これ。やわらかく茹でたパスタも、温野菜も無理な感じで、ゼリーとかスープとかほぼ噛まなくていいものしか摂取できません・・・悲劇以外のなにものでもないわ、まったく。
さて。
こないだの週末、最愛のぷじょことお別れをしました。
正しくは、プジョー206ローランギャロスです。
去年の車検時に、経年劣化してるからタイヤ交換したほうがいいよと言われたのですが、4本で5万弱かかるということだったので、じゃぁ自分でするわ~と言って断りました。
で、「ちなみに、この車、売ったらいくらになりますか?」と聞いたところ、「うーん・・・金額はつきませんね。むしろ手数料で足が出ちゃう感じです。」なんて言われ、ガッカリ・・・。
それなら乗りつぶしたほうがいいやと思っていたのですが、なんだかんだ維持費がかかるんですよね。
駐車場代もバカにならないし、なにしろ車検が高い。税金も保険もって考えると・・・ね。
今まで車のない人生なんて考えられなかったのですが、ここへきて、一度手放してみてもいいかもなーと何故か思い始めたんです。
で。
まぁ0円って言われていたし、そこまで積極的に本気で売る気はなかったのですが、興味半分で一括査定を申し込んでみたら・・・「送信」ボタンを押して5秒もたたないうちに電話がじゃんじゃんかかってきました。
最初の電話は思わず取ってしまったのですが、電話している間にも次々に着信が・・・。
切ったあとも、ひっきりなしにかかってきて、ちょっと怖くなりました。
仕事中だったこともあり、電話には最初の1件しか出ませんでしたが、すごいんですね。こんなに激しいとは全然知りませんでした。
あとで調べてわかったのですが、査定申し込みをするときに、電話をしていい時間帯を書くか、メールのみ連絡可と書いておかないといけなかったようです。
で。査定当日。
15時からK社とY社、16時からC社、18時からF社、と合計4社が来る予定だったのですが、当日の朝も数社から査定したいと電話があり、モテ期到来か!?と勘違いするくらいの勢いでした。
買取会社は、他社との同時査定は嫌だろうし、他社よりもあとに査定したほうが勝てるだろうから、最初の2社はどうかなーと思っていたのですが(私の中では、連絡を受けた時点での感覚で最後のF社が本命だった)、実際はまったく逆でした。
本気で買おうと思っているところは、他社よりも先に来て説得して買い取ろうとするそうです。
そのためには、むしろ同時査定のほうがゲットできる可能性が高いし、同時は慣れてるので全く問題ない。
15時に来た2社の査定士の方がそう言っていました。
しかし、査定ってすごいですね。買うんだから当然っちゃぁ当然だけど、細かい。
地面に這いつくばって、車の下側まで頭を突っ込んで見ていました。
そこまで見た人に、「10年とは思えないほどキレイですね!!大事に乗られてたんですね~」と褒められて、お世辞かもしれないけど、すごく嬉しかった!ぷじょこも胸を張ってるように見えました。
で。
希望価格を聞かれたのですが、正直なところ、足が出ないなら0円でも仕方ないと思っていました。
実はこないだ、パーキングのポールにぶつけてしまって、サイドに結構な凹みがあるんですよね。
結局タイヤも交換してないし、売り出し価格を考慮しても、せいぜい5万、がんばっても6万くらいじゃないかと。
でも本当の買取相場なんて知らないから、そんなこと、正直に言うべきじゃないかも・・・と思い、
「車なんて売ったことないから全然わかんない」
「値がつかなかったら、売るかどうかわかんない」
と言いつつ、エントリーシートには「30万くらい?」なんてあり得ない金額を書いておきました。
きっと、あほか!と思われたことでしょう。
いいんです。こういうときは、変に知ったかぶらない方がいいと直感が働いたのです。
(それにしても、30はないだろ・・・)
一通り査定が完了した時点で、K社さんから「競りにしませんか?」と提案がありました。
同時に金額を提示して、高かったほうが買い取るという方法です。
そうなると、2社ともある覚悟(絶対買うぞ、という)を決めて金額を出すだろうから、私も覚悟を決めなくてはならない。
まだあと2社査定が残っているけれど、全部終わってから決めますなんて言っていると、もしかすると本当に0円になってしまうかもしれない。
万が一微妙な数字だったら売るのを辞めればいいんだし、あとの2社はこの時点でお断りすることにしました。
普段、優柔不断レベルMAXの私ですが、こういう大きな決断はスパッとできるんですよね、なぜか。
2社の目の前でお断りの電話をし、めいっぱいがんばってもらうことにしました。
お断りしたF社さん(本命だったところ)は、引き下がらずに、電話でも見積もりたいといろいろ聞いてきた上に、「女性だと足元を見られるかもしれませんから、気を付けてください」だの、「裏でアイミツを取って安く出してくるかもしれませんよ」だの、半ば脅しのようなことを言われたので、お断りしてよかったと思いました。
で。
いよいよ金額が出ました。
それぞれ名刺の裏に金額を記入して、せーので私に提示してくれたのですが、
まさかの予想の倍以上で、びっくりと共になんだかドキドキとショックが入り混じったような複雑な気持ちでした。
2社間で3万も違いがあったので、勝ったほうはちょっと後悔したかもしれませんね。
もう少し安くても勝てたなーと。
あっという間の出来事でした。
10年前の7月、ふと思い立ってプジョーのディーラーに行き、なんとなく試乗して、展示されていたローランギャロスの色やフォルム、革のシートにぐっときて衝動買いしたのが、つい昨日のことのようです。
私のもとに来たばかりの頃は、ATのくせに、ギヤがセカンドから上がらなくなったり、シフトダウンが下手くそだったり不具合ばかりで世話が焼けましたが、そこがぷじょこの可愛さでもあったし、仲良くなれてからは、すこぶる順調でした。
買うのも売るのも突然だったけれど、運命ってこういうもんなのかもしれません。
10年来の親友と永遠の別れをするようで、本当に悲しかったしさみしかったけど、スクラップされるのではなく、0円で売られていくのでもなく、堂々と評価され、ものすごく大切に扱われて去っていきました。キラキラしてました。
少し涙が出たけれど、笑顔で見送れました。
バイバイ、ぷじょこ。
10年間、たくさんの思い出をありがとう。
プジョーの愛車とのお別れを読ませて頂きました。
なんか感動的な文章でうまいなぁと感心しつつ
ドラマだななーんて思いました。
ところが最後にトラックに乗せられた”ころんとした車”の
画像を見た途端涙があふれ出て止まりませんでした。
自分の車でもないのに変でしょ?
いい人が乗ってくれる事を祈りつつ・・・コメントを書きました。
miyoさま
コメントありがとうございます!
読みながら、またウルウルしちゃいました・・・
お別れは悲しいけれど、きっと素敵な方が選んでくれると信じています。
今後ともmon favoriをよろしくお願いいたします!!